〜第2話「伝説」の巻〜
博士「おれがおしぇっから…な…」
「じゅうねん伝説」は…
昔ばなし
むかしむかし、
ここ南会津に
しんごろうという名の百姓が住んでいました。
秋の豊作を感謝する祭に、村人は餅をつき神様に供えます。
しかし、しんごろうの家は貧しく、もち米がありません。
そこで、うるち米やくず餅を固めに炊き、
半つきにして串に刺し、
じゅうねん味噌をぬって囲炉裏で焼いて食べていました。
しんごろうは、これを神様に供え
村の衆にもふるまったところ、
これはうまいと評判になりました。
それから、この村ではどこの家でも作るようになり、
これを「しんごろう」と呼ぶようになりました。
つづく…
(第3話)