〜第1話「貴重な食品」の巻〜
博士「おれがおしぇっから…な…」
「じゅうねん」とは何ですか?
名 称
下郷町では昔から、荏胡麻のことを「じゅうねん」と呼んでいます。
ゴマ科ではなく、シソ科に属する1年生です。
種子は1個のさやに4個を生じ、直径1.2mmぐらいの球状で、黒と白の2種があります。
原 産
原産は東南アジアで、インド、中国、朝鮮、
そして日本でも古来から栽培されていました。
栽 培
栽培は温帯中、やや冷涼な気候、排水のよい土壌、砂壌土に適し
9月下旬から10月下旬に収穫されます。
収 穫
収穫は日中は種子が落ちやすいので、朝、夕に刈り取ります。
収穫した実は手作業で丁寧に水洗いと天日干し乾燥作業がなされます。
加 工
じゅうねんは、主に摺りつぶして味噌などと合わせて食べられます。
その他は、油などに加工されます。
じゅうねんから搾った純度100%の油は、1kgからわずか350g程しかとれません。
手間暇かけて出来たとっても希少なる貴重なる食品素材なのです。
つづく…
(第二話)